けもの道のような踏み跡に導かれて進んだが、 尾根の西側の沢方向にそれて行ったので引き返し、 枯葉の斜面を無理やり登ると、ところどころロープ の張られた急斜面の道が現れた。 30分程で急登が終わり、登山道らしくなると昔の 人の名前を刻んだ樹木が見られ、山頂への稜線の見 える焚き火跡を通り小鳥のさえずりを聞き、真っ赤 ツツジを見ながら進んだが、朝露でズボン・服が濡 れてきたのでカッパを着る。(8:44)
 
 
 カッパを着た途端に雨が強くなり、戦意を失うが時間はたっぷりあるので、2時までに山頂に着かなければ引き 返そうと決めたら気分が楽になり、小雨にもなったので地道に歩を進めた。 標高1000m位から雪渓が道を分断してルートファインディングが難しくなる。西の峰への登りは時折両手で> 小枝などを掴みながら四つん這い登行を強いられる。西の峰はなだらかで二王子~二本木~枡取倉がよく見える。 この辺から猿のテリトリーなのか、猿のフンが転々として踏まないよう気をつけて歩く。
 
 ここからは高度をかなり下げて尾根の昇り降りを繰り返し、猿の後を追いかけながら三本槍を通過、 三本槍にある池はまだ雪が詰まっていた。 最後の三本槍ピークから15分程でロボット小屋を通過し、12;17山頂着。ガスって何も見えず (北股方面が一瞬見えただけ)、握り飯を食べてると雨が強くなってきたので、13;01出発。
 

雨具は着ていたが身体・靴の中までずぶぬれのまま、 途中のロープ付き斜面ではロープにつかまって滑り降り、 最後の枯葉の斜面は落ち葉グレセードで無事16;00 登山口に到着。 帰りの自転車は非常に快適で34分で駐車場に到着。 (16;39) 天気には恵まれなかったが、達成感を十分感じられた 山行だった。